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セミナー・講習会 Archive

2月22日の出来事

本当に更新が遅くてごめんなさい。


2月22日は、
北海道花・野菜技術センター
新技術セミナーが滝川市で
ありましたので参加してきました。

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私たちに関係するのは
カーネーションの2年切り栽培
宿根スターチスの秋の切り花品質向上と越冬株の管理方法
で、


当産地でもカーネーションの2年切り栽培は
数年前から増加しており
単年度の種苗費の削減と
春定植との出荷時期の調整などから
増えています。


当産地では、2年切りする場合
多くが雪の下で年を越すことになり
株の生存率が重要になってきます。


今回のセミナーでは、雪の下ではなく
ハウス内での越冬とし、凍らない程度の
2℃で加温する方法でした。


次回は、雪の下にしての試験も
お願いいたしと思います。



次に、スターチス系ですが、
春植えの2番花の切花品質向上ですが、
報告のあった内容を、実践したいと考えています。


2つの詳しい内容を知りたいという生産者の方は
農協に問合せ下さい。


次回は、2月24日の出来事を載せます。

2月16日の出来事②

花き生産連合会の生産流通セミナー終了後
北海道花き生産連合会カーネーション部会の
総会がありました。


今年は、役員の改選期で


なんと、


当生産組合の 我妻さんが


カーネーション部会の部会長に
就任されました。


当組合から


北海道花き生産連合会 会長


北海道花き生産連合会カーネーション部会 部会長


が選ばれているんです。



これは、すごいことです。


カーネーション部会の総会終了後、
カーネーション部会設立30周年式典が
行われました。

式典では、歴代部会長に感謝状が贈呈され
当組合より 大江さんが受賞され、
大江さんについては、カーネーション部会の
部会長を10年歴任されていたことを、
恥ずかしながら、会場で初めて知りました。

受賞の様子
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以上、2月16日の出来事でした。


次回は、2月19日の出来事を書きたいと思っています。

2月16日の出来事①

すんごい前のことでごめんなさい。


最近のことを書きたいのですが
今日は2月16日のことを書きます。


この日は、北海道花き連合会の
『生産流通セミナー』がありました。


基調講演は、大田花き 小杉専務で
「環境を考えた花づくりと今後の花き業界の見通しと展望」
という、お題でした。


残念なことに、私はお聴きすることが
出来なかったんです。
とても、残念です。


基調講演のあとは、各分科会です。
種苗メーカーによる新品種の紹介!
各部会ごとによる講演会!


この中でも、私はカーネーション部会の分科会で
クリザールの海下副会長の
『コロンビアのカーネーション生産事情』というのを
楽しみにしていました。


また、残念なことにお聴きすることが出来なかったんです。


しかし、幸運なことに海下副会長とは、昼食のときに
お話することができました。
そのときに、花のPRのことについて
少しですが話せてよかったです。

そのときに私は初めて『ツィッター』という
ものを知りました。

2月上旬にさかのぼって

2月5日に花き講習会を行いました。


このころからブログの更新を
行っていなかったんですね~。おはずかしい


で、花き講習会ですが、
月形にフルーロン花佳の薄木さんに
きてもらって講習してもらいました。


それも講習だけでなく、
当日の演題のアレンジ花も
つくって貰うという薄木さんづくしです。


講演の内容は
IMG_0822
『花の消費拡大のため』にということで、
話していただきました。


私たち生産現場は、
生産することだけに
気をとられがちです。

しかし、今回の講習会で
消費者が求めていることを
産地が実践していかなくては
生き残ることができないのだと
再確認させていただきました。

薄木さんにはお忙しい中
月形町まで足を運んでいただき
大変感謝しております。

ありがとうございました。

夏の出来事

先週行われた、札幌花まつり会で今年の7月に
行われた北海道切花品評会の表彰式がありました。


今日は、品評会について書いてみます。
では、みなさん品評会ってどんな感じで行われ
ているのか知っていますか?

会場はこんな感じです!!!
DSCN0128

品目ごとに展示されています。
花瓶には番号が書いてあるだけで
産地名や品種名は記載されておりません。

これが、厳正な審査につながるのでしょう。
でも品種名ぐらいは花瓶にもつけていただきたい。
今回は会場の様子をみなさんに知っていただきたく
載せてみました。
品評会は北海道赤レンガで行われ、一般見学も
出来ますので来年はみなさんに見ていただきたいです。

月形からも出展しました。


来年も出展します。


農林水産大臣賞を目指して!!

花き産業の危機を乗り越えるために必要なことは?

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 昨日行われた平成20年度北海道花き生産流通セミナー(北海道花き生産出荷推進会議主催)では、クリザールジャパン(株)の海下展也社長による、「危機に立つ花き産業を乗り越えるために」と題する基調講演が行われた。

 今、生産者として求められる行動は、
1. 基本に帰る
何を止めて、何を行うか。→習慣の見直し
2. 消費者の考えを知る。
消費者が求めるものを提供できるか。→どこまで理想に近づけるか。

花きを購買する理由の主なものは、
日本では、ギフト29%、家庭用28%、仕事花23%。
(20年前は、仕事花60%、家庭用10%)
英国では、自分のため63%。
自分の花の用途を知るだけで、戦略は変わってくる。

世界から見た日本の花き産業は、
 日本の花き生産面積は、全世界の5%しか占めていないが、生産金額は13%を占める。
 中国やインドでは逆に、面積比は大きいが、生産額比率は小さい。今後、高単価の花きを作るようになれば脅威に。

 日本の花きは栽培技術はトップクラスだが、採花後の水揚げ処理を含めた、流通対応はほとんどできていない。
→きれいな水で正しい水揚げ、予冷処理、保冷輸送といったサプライチェーンの確立。

輸入品の増加
 ここ4〜5年で200億円から280億円へ。
 この10年の傾向は、オランダ産が減少している一方、コロンビア産のカーネーション、マレーシア産のSPマムは増加、タイ産のデンファレは横這い状況。

花の浸透度と文化度
花の消費者層は
 マニア 2.5%
 流行先取り 13.5%
 一般(早め)34%
 一般(遅め)34%
 無頓着16%
といった構成で形作られている。
 最初に飛びつくのはマニアと呼ばれるごく少数の人達。それが浸透していくにしたがって、流行を先取りする人へと広がる。この状態までは仕事花が主用途であり、家庭や個人消費は期待できない。
 やがて一般でも流行を早めにキャッチする人が現れ、仕事花から家庭花へ消費が拡大していく。そして一般の流行に後れた人が取り入れるようになると、個人で楽しむ花にまで用途が広がる。

 これを花の購入度と用途の関係で示すと、
Step1(購入度〜10%)仕事花、高級ギフト。(中国、ベトナム)
Step2(購入度〜25%)仕事花の伸張、家庭花の始まり。(韓国、香港)
Step3(購入度〜40%)仕事花の伸び悩み、家庭花の伸張。(日本、ドイツ)
Step4(購入度〜60%)家庭花の普及、カジュアル・ギフトの伸び。(英国、米国)

 つまり、現在の仕事花の伸び悩みはある意味必然であり、家庭花をいかに伸ばしていくかが今後の課題であると言える。
 また、上記のStepごとに花の用途の割合を見てみると、Step1からStep4へ移行するにつれ、仕事花の割合は落ち込むが、反面、家庭花が伸びることでギフトも伸びる傾向にあるという。
 購入金額もStepが進むにつれて増加していく。言い換えれば、家庭用需要を伸ばせればパイ全体が大きくなることを意味する。

花き産業を躍進させるためのヒント(欧米に学ぶ)
1) リピート購入を促すため、切花の日持ち保証や顧客満足度保証販売の導入。
2) 消費者選択を可能にするため、環境と人に優しい栽培・流通認証制度の導入。
3) 企業に対し花きの購入も社会貢献の一つであるという認識の植え付け。
4) 魅力的で買いやすいディスプレイの提案。
5) 価格競争を避けるために、他人(店)との差別化を図る。
6) 家庭花の普及のために、生活必需花の提案。
7) いつでも、どこでも購入できるよう、オンライン販売の普及。
8) 幼い頃から花きに親しんでいない人は、将来の花きの購入者にはならないことから、花育を推進して未来の需要を育てる。
9) 花き産業全体でPR(販売促進活動)を実行。

 1)の日持ち保証や顧客満足度保証とは、消費者が求めているものをいかに実現させていくかの典型とも言える。
 英国のスーパーで導入した結果、来店客当たり購入率が1%から8%へ上昇した。
 生産者としては、適切な水揚げ処理、鮮度を維持するために迅速でかつ適切な温度管理、保水を施した流通面で貢献できる。

 2)および3)に関しては、
・フェアトレード
・カーボン・マイル(カーボン・フット・プリント)導入による、地産地消の促進。
・梱包資材の軽減化
・MPSやエコファーマー等の認証制度の導入
・環境保全型農業の励行
・企業の社会的責任の認識と表明。→持続可能な供給先からの購入。3R推進、パートナーシップ
といった項目が挙げられる。
 MPSの意義は、いずれは消費者へも浸透していく可能性もあるが、一義的には、記録を付けることで、自分たち(生産者)の立ち位置や問題点を考え、話し合うためのツールとしての活用が望ましい。

 4)〜7)の項目については、直接生産とは結びつかないが、実際に自分の花が売られている場所へ赴き、自分の商品が消費者意識にあっているのか確認する手段となりうる。
 同じものばかりでは魅力がないことの気づき。
 ネットやブログでの情報発信。

 8)の花育は、子どもを通じて親にアプローチする。
 9)の販促は、オランダや米国では基金の積み立てに基づいて活動が行われている。
 サイトの活用、CMの利用、花きの効用。

日本の花き流通を変革するためには。
1) 問題点
 出荷規格の不統一。
 前処理、低温管理、湿式輸送のチェーンの不在。
 短期集中出荷。
 事前情報の欠如。
2) 花きの流行を作る力
 生産の力:完璧な生産
 流通の力:時間、鮮度保持
 言葉の力:品質保証
3) 花き産業全体に不足するマーケティング
 誰が買うのか?
 どこで買うのか?
 何を求めているのか?
 名詞ではなく、動詞を売る。
 →「バラ」を売るのではなく、「感動を呼ぶ」ものを売る。
 →「カーネーション」を売るのではなく、「気持ちを伝えられる」ものを売る。
 →「菊」を売るのではなく、「心が癒やされる」ものを売る。

個人的まとめ
・人まねでなく、自分(産地)の問題点、立ち位置をしっかり把握する。
・止めるべきこと、すべきことを整理してから行動する。
・独りよがりではなく、消費者が求めるものをどう形(結果)にしていくか。

平成21年度栽培講習会

 昨日、はな工房にて平成21年度の月形花き生産組合栽培講習会を開催した。
 第一部はチッソ旭肥料(株)の札幌支店長 清水氏によるエコロング肥料の説明。
 溶出率によるタイプの組み合わせ方をカーネーションを例に伺った。

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 第二部はキリンアグリバイオの山寺氏によるスターチス・シヌアータの栽培技術説明会。
 近年、耐病性の向上から作付けが増加しているスターチス・シヌアータの作型、栽培方法についての講演があった。

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 第三部は札幌生花商業協同組合の若林氏、大槻氏、朝倉氏の3名の方々、札幌花き園芸の岩澤氏、小野寺氏をお招きして、グループ討議を行った。
 産地を選択する基準、産地への要望、PR方法等、我々が行っている取り組みについての問題点や課題を多く得ることができた。
 今までやらねばと思いつつ、なかなかできなかった産地、流通、販売の話し合いにようやく取りかかることができた。しかし、これは最初の一歩、一つずつ積み重ねていき、いずれは需要掘り起こしの手がかりにしていきたい。

明日は平成21年度栽培講習会

明日の2月12日(木)13時30分より、はな工房にて月形花き生産組合 栽培講習会を開催します。
次第は下記の通り

1.エコロング肥料技術 13:35〜14:00
 メーカー担当者
2.スターチスの品種と栽培技術 14:00〜15:00
 山寺氏(キリンアグリバイオ)
3.札幌生花商業協同組合の方々との懇談会 15:00〜16:30
4.懇親会 16:30〜

 初めに肥料高騰に伴うコスト削減と環境負荷の低減に向けた技術として、ロング肥料の説明をメーカーの担当者より伺います。
 二番目は最近作付が増加しているスターチスについて、他産地の栽培技術や動向を含めた説明をキリンアグリバイオの山寺氏にお話しいただきます。
 最後は、札幌生花商の3名の方々をお招きして、小グループ形式で花屋さんの思いならびに生産者の思いを語り合います。

花づくりセミナー2008

 今日は滝川にある道立 花・野菜技術センターで花づくりセミナー2008が行われました。
 ゲスト講演と花・野菜技術センターの研究報告を目的に、毎年この時期に開かれています。

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 ゲスト講演は、東海大学開発工学部生物工学科の林真紀夫教授による「施設園芸における省エネルギー技術について」でした。
 持ち時間の一時間では説明しきれないほどのボリュームで、細部は触れられず駆け足になってしまったのは残念でしたが、非常に示唆に富んだ講演でした。
 省エネ技術として、1)暖房負荷抑制(熱消費側省エネ技術)、いわゆる保温性(被覆)資材の特性と、2)省エネ暖房方式(熱供給側省エネ技術)に分けて説明が行われました。

 まず、1)保温性(被覆)資材の特性についてです。
 初めに、温室の熱収支を見てみると、熱が逃げるのは隙間から逃げる場合と、被覆資材そのものから逃げる場合の二通りあります。
 そのうち隙間からの逃げは全体の5~20%あるといい、これは、穴を塞ぐなどの対策による気密性を向上させることで、ゼロにすることが可能です。
 問題は被覆資材そのものからの逃げです。これは逃げる熱量全体の60%~100%を占めており、対策の柱とすべき点になります。対策は高保温性資材を使うか、多層化して断熱効果を高めることになります。

 被覆資材の多層化することによる省エネ効果は以下の通りです。
 1重(外張り)のみ 省エネ0%
 1重1層カーテン 省エネ30~45%
 1重2層カーテン 省エネ40~55%
 1重3層カーテン 省エネ50~70%
(1重は外張り、1層は内張り)
 このように、多層化することで省エネ効果は上がりますが、それは比例的ではなく、多層化が進むにつれてその効果の度合は低くなってきます。現状行っている被覆に+1層が現実的な選択になりそうです。

 また、被覆資材の厚さによる保温効果はほとんど違いがありません。もちろん厚いほど赤外線の吸収率は大きいのですが、それよりも多層化による保温効果の方が大きいため、厚手のフィルム1重1層よりも、薄手のフィルム1重2層の方がより高い保温効果が得られるといいます。
 そして、現在流行りつつある空気膜二重温室についても、保温効果は固定二重被覆と同じであるといいます。ただし、1重1層の被覆に比べると、隙間が生じない分、気密性を高く保てる利点はあるといいます。
 要は、温室の一番外側の層をいかに低温にできるかが、保温性を高めるポイントだそうです。


 次に、2)省エネ暖房方式(熱供給側省エネ技術)についての説明がありました。
 まず、一番基本的な省エネ方法は、暖房機の点検・清掃だそうです。煙突掃除やノズル掃除・交換、空気量の調節などで暖房効率を上げることができます。さらに煙突からの排熱回収器を取り付けることで、より効率は高まります。

 省エネ暖房機を選択する上で考慮すべき点がいくつかあります。
1)プラスの費用対効果が期待できる。
2)燃料・熱源が安定的に供給される。
3)運転制御性がよく、自動運転が可能で、省力的である。
4)故障が少なく、保守が容易である。
5)環境負荷が少ない。
6)設置工事が容易であり、工事による栽培への影響が少ない。
7)装置設置などによる栽培面積低下や作業性低下が少ない。 
8)収量・品質低下への影響がない。
 すべてを満たすものはあり得ないので、これらを総合的に評価して検討すべきです。

 まず取り上げられた省エネ暖房装置は、まずヒートポンプです。
 ヒートポンプは、冷媒の圧力を電気を使って変化させることで、空気中や地中、あるいは水中にある熱をやり取りする仕組みで、使用する電気料の3~5倍の熱量を得ることができます。
 これは発電や送電による損失まで考慮しても、エネルギー効率は1.0を超える技術です。

 しかし、このシステムの難点はやはり設備費用で、空気熱を利用したヒートポンプで温風暖房機の3~5倍、地熱を利用したものはさらにその3~4倍掛かるようです。
 より安価な空気熱を使う場合、外気温が低いと得られる熱量(COP)が低下します。そして霜取り時間が増えることから、暖房が停止する時間も増えるため、寒冷地では不利なようです。
 ただし、北海道のような寒冷地では運転時間が長くなる分、利用価値がある可能性も捨てきれないので、検討する価値はあるようです。
 現実的にはヒートポンプ単独の使用よりも、一定温度までは温風暖房機を使い、それ以降はヒートポンプを利用するというハイブリッド方式の利用を勧めていました。


 次に、代替燃料として、一つに木質ペレットの説明がありました。木質ペレットについては、既に月形で導入済みなので、詳しくは触れませんが、燃料の安定供給と価格、機械の導入費用に課題があります。
 カーボンニュートラルの発想から考えれば、地元の材料を地元で加工して、できるだけ輸送や製造に掛かる負荷を押さえることが必要で、それがひいては低価格化につながっていくものと思います。

 これら以外にも「コジェネ」「トリジェネ」「古タイヤボイラー」「地下水・地熱水・太陽熱などの自然エネルギー利用」が紹介されていました。


 以上のように、現状で新しい技術を導入するには、かなりの設備投資が必要になり難しいと思います。ですから、まずは保温性の向上や暖房機保守・清掃などによる暖房効率の向上を基本に据えて、対処すべきであるとのことでした。
 しかし、将来的には期待できる新技術があり、今後の技術の進歩や普及によって設置費用も安くなり、性能は向上してくると思います。
 今後もニュースに気をつけて注目していきたい事項の一つです。


 講演の最後に、野菜茶業研究所作成の「温室暖房燃料消費量試算ツール」が紹介されていました。
 ハウスの大きさ、被覆資材の違いから暖房費を計算できるソフトになっています。
 エクセル形式のファイルをダウンロードして利用可能です。


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 引き続き、花・野菜技術センターの研究員より研究報告が行われました。
 本年度の成果及び次年度以降の研究課題の紹介、トルコキキョウとデルフィニウムの実証ほ試験の発表、花き病害虫の発生状況について各担当研究員から発表されました。
 また、成果については、ロビーにてポスターでの展示がされていました。

 もっとも注目した研究は、バラやデルフィニウムの前処理や輸送で糖を使うことで、鮮度や発色の向上がみられると行った報告がありました。

 最後になりましたが、全般を通じて、内容が濃い割に時間が足りない感じがしました。
 今後は、もう少し時間的な配慮をしていただければ、もっと充実したセミナーになると思います。

北海道農業とバイオマスエネルギー

 月形町中和保全組合主催、月形町・JA月形町・月形土地改良区後援、地球を愛する会@月形・樺戸堆肥生産組合協力による講演会が昨日開催された。
 講師は北海道大学大学院農学研究院の松田從三教授
 以下に内容と感想を記す。

 地球温暖化を初めとして原油の高騰、エネルギー危機管理などの影響を受けて、バイオマスエネルギーが脚光を浴び始めている。
 バイオマスエネルギーとは植物(農産物)からバイオエタノールやバイオガス(メタン)を取り出して利用するエネルギーである。
 石油と違い再生産可能なエネルギーであり、さらに植物は現代の二酸化炭素を炭酸同化しているので、実質、二酸化炭素の収支がゼロ(カーボーンニュートラル)という点で温暖化対策にも有効なエネルギーであると言える。

 しかし、食糧との農地の奪い合い、ひいては農産物の価格上昇の懸念から、問題が多いことが指摘されている。

20080303.jpg 昨日、北海道大学大学院農学研究院の松田教授による、「北海道農業とバイオマスエネルギー」と題した講演を聞く機会を得た。農業振興の視点からバイオマスエネルギーを見直すことを主にした発想で、非常に可能性を秘めた技術であると考えられる。


 日本においてバイオマスエネルギーが利用されない理由は、政策の問題が大きく関係している。
 まず、バイオマスエネルギーを活用する場所がないことが一番の問題である。  
 例えば、バイオガスから発電しても買い取り額がコストに見合わない。さらに、RPS法(新エネルギー等電気利用法)による2010年度目標値が1.35%と非常に低い。そのためこの数値は既に過剰に達成されているため、電力会社が積極的にバイオマスエネルギーを買うことをしない。
 さらに、バイオエタノールを製造しても、現状ではガソリンに対し3%の混合しかできず(E3)、しかも直接バイオエタノールを混合するのではなく、ETBEという物質に替えたものしか混合できない。混合率を上げたり100%バイオエタノール(E100)にするには、エンジンの調整や新たな自動車の開発が必要になってくる。
 その反面、EU諸国、特にドイツでは新エネルギー利用の目標値が25%以上と非常に高く、発電した電気も高値で買い取りされる仕組みが出来上がっている。また、スウェーデンではバイオエタノールの直接混合が認められており、5%混合(E5)がレギュラーガソリンとして売られている。

 バイオマスエネルギー利用の手法として、現段階で一歩進んでいるのはトウモロコシやサトウキビなどのデンプンや糖質原料を使ったバイオマスである。しかし、このバイオマスは食糧との競合が起きるという欠点がある。
 次に考えられているのは草本系バイオマス、つまり、実を収穫して残ったワラなどの植物残渣を処理してエネルギーにしてしまう方法である。この手法が上手く回ることで、食糧利用とエネルギー利用の棲み分けが可能になってくる。農家にっても食糧とエネルギーの両面からの収入が得られ、また、今まで水田に放置されていたワラの回収も進むといった副次的な効果も期待できる。
 さらに、技術が進むと木質バイオマスの利用が進んでくる。草本系バイオマスに比べるとエネルギー再生に時間がかかるので、純然たる再生可能エネルギーと言えるかは疑問があるが、それでも間伐材の利用や廃材などのエネルギー活用を進めることは意義あることである。なんと言っても木質バイオマスの保存量は草本系バイオマスの比較にならないほど大きいものである。
 しかしながら、草本系バイオマスや木質バイオマスの利用は、現段階では技術的、コスト的な課題があり、即戦力としては期待できるものではない。

 エネルギー資源作物栽培を目的として農地を利用することは、食糧争奪の面から好ましくないことは既に書いた。
 日本の食糧自給率は40%。現在は環境やエネルギー問題がクローズアップされているものの、いずれ食糧問題が主要テーマになる日が必ずやってくる。その時にまず必要なのは、農地、そして耕作する農家だ。
 その農家は年々減少の一途をたどり、耕作放棄地は増加している。これではいざというときに必要な食糧生産はままならない。
 そこで、こういった耕作放棄地にエネルギー資源作物を作付けして、農業振興と農地保全を図ろうというのが、今回の発想である。普段は多収米などのエネルギー資源作物を作付けしておき、必要とあらば、食用作物にいつでも転換できる状態を確保しておく。こうすることで、農地の保全と、農家の所得確保が図れるという具合だ。まさに一石二鳥の対策である。

 作る作物は水稲が適しているという。その理由はいくつかあるが、まず最重要作物であり、万が一の時には食糧にも変わりうる利点もある。さらに水田の多面的機能を利用できる面がある。また、稲わらは飼料や敷料にもなりうるし、
なんと言っても日本全国で栽培可能であるし、栽培技術があることも大きな理由だ。海外でもバイオマスエネルギーとして利用する農作物は、その国の最重要作物である。
 こうして、当面は糖質・デンプン質バイオマスをエネルギーとして利用していき、技術的・コスト的な解決が図れた段階で草本系バイオマスや木質バイオマスに切り替えていく。ここには産廃業者の参加や家庭から出る生ゴミを参加させることもできるから、すべてのバイオマスを利用できる技術になりうるのである。
 さらにそれ以外にバイオマスエネルギーを製造する理由は、製造技術の取得・確立につながるし、エネルギーをある程度製造することは外交戦略上の切り札にもなりうるという。

 バイオマスエネルギーは、現在の日本の農業問題を解決する糸口にもなりうる重要なテーマである。
 北海道は都道府県別の食糧自給率は200、以下、秋田141、山形122、・・・・・神奈川3、大阪2、東京1となっている。
 バイオマスエネルギーは日本の農業を見直す良いきっかけになるかもしれない。
 農地の整備、農業所得の向上、エネルギー資源の活用、環境(地球温暖化)対策、現代の農家が抱えるすべての問題を解決できうる可能性を秘めている。これが上手く進むか否かは農業政策とバイオマスエネルギーの利用をどう政策的に整備していくかにかかっている。
 しかし、それ以前に、国民の理解が得られなければならないのはもちろんである。

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